秋が始まる頃、あちこちでキンモクセイの香りがします。
実はこの香りの強いキンモクセイ、ある年代から上の方はトイレの消臭剤というイメージがあるようです。
というのも、キンモクセイは香りが強いため、昔はよく、くみ取り式のトイレの近くに植えられていたとのこと。そしてトレイ消臭剤が出来てからもなぜかそのイメージが抜けずに、消臭剤も敢えてキンモクセイの香りにしていたようです。
「あ、そういえば!」と思った人にはたぶん懐かしい、この画像。
そしてこのキンモクセイ、今日本に存在するのは全て雄株らしいのです。キンモクセイは雌雄異株の樹木で、花と香りを鑑賞する目的で中国から渡ってきました。挿し木での繁殖が簡単なキンモクセイは日本に入った後、国内で次々と挿し木で繁殖し、その結果、日本の「キンモクセイ」は雄株ばかりになったのだと考えられます。
確かに花は良く見るけど、実や種を見たことがない…キンモクセイ。
ある意味日本全国のキンモクセイは同一の木のクローンなのかもしれない…
それにしてもキンモクセイ、写真を見るだけで香ってくるようです。