画家であり、イラストレーターであるいわさきちひろさんの作品で「母の日」というのがあります。(参照 http://www.geocities.jp/kkonnib/gallery_tihirou.html このページの85番の絵です。)一度は目にしたこともあるかもしれません
先日、とある場所に泊まりに行った際、部屋にこの絵が飾ってありました。
それを見た我娘、「かわいそう!!」
「なぜ?」と聞くと
「だって、お花、はい、どうぞってあげたら、岩がぶつかってきた」
「…」
たしかに…見える…
私たちはついつい、「母の日」という題名、もしくは題名を知らなくても見たことのある絵、著名な人が描いた絵ということで、自然と「すてきな情景の絵、微笑ましい情景の絵」として、特に意識することなく、認識しているようです。
そういった先入観がない子どもは、実に面白い見方をするということに気づきます。
大人は「“プレゼントあげようとしたら、岩がぶっかってきた子どもの絵”」が存在する訳はない、まして、それが部屋にかざってある訳がない」という先入観がどこかにあるのかもしれません。
LEAFを行なっているときにも大人では気づかないことを子どもは発見します。LEAFインストラクター研修でもいろいろな立場の人が混ざることによって生まれるあたらいい気づきが毎回たくさんあります。
自分では気づかなくても、誰にでもある、「先入観」。しかも大人になるごとに蓄積されていきます。いまさら捨てることはできませんが、上手に付き合っていくことが大切なのではないでしょうか。
自分が作り出した思い込みが、道を狭くしてしまわないように、視点を変える、ということが大切ですね。
ちなみに、この絵、何に見えますか?
とがっているからくちばし?それとも?