アンリ君パリへ行く

またまた絵本の紹介です。大好きなグラフィックデザイナー、ソール・バスがなんと、絵本を描いていた!もう、ソール・バス好きな人ならたまらんです。絵本のページすべてがとても素敵。それぞれのページをポスターにして貼っておきたい。ポール・ランドの絵本を見つけた時も大人買いしまくってしまったけど、ソール・バスは残念ながらこれ一冊。

ちなみに、ソールバスはニューヨーク出身のグラフィックデザイナー、映画のタイトルデザインというものを確立した人です。それまでは映画のタイトルにデザイン制が求められることはなかったのが、ソール・バスによって「タイトルデザイン」というものが確立したのです。また、文字を動画にして、映画に落とし込むということを始めた人でもあります。

その他にもCIなども多く手掛けていて、日本の企業のロゴなどもいくつか作っています。

ということで、文字をデザイン的に使う、ソウル・バス。この絵本もフォントがデザインの一部になっています。

絵本の内容は…フランスのとある小さな素敵な街に住むアンリ君はパリにあこがれていました。ある日、パリへ行こうとしますが、途中お昼ご飯を食べて一休みしていると…

単純な内容なのですが、ちょっとドキドキしちゃうみたいで、子どもに読んであげた時は、とあるページで「ちがうよ!」と呼びかけ、絵本に入り込んでいました。

翻訳絵本で、段組みや元々のフォントがデザインの一部になっていると、日本語になった時にその良さが生かされないということもよくあることなのですが、この本は日本語のフォントもうまく使って、原書のテイストそのままです。

ソール・バス好きな人にはもちろん、そうでない方にもとてもおすすめの絵本。
できれば英語と日本語両方欲しい…また大人買いが…

bass

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