二十年以上前になる新入社員時代には、自分の机にパソコンなどなく、書類作成の時には、「一太郎へ行ってきまーす」、海外への連絡では、「テレックス打ってきまーす」とのどかな会社生活でした。社会復帰をして驚いたのは、皆、一心不乱にパソコンの画面にのめり込んでいるということ。この操作を把握していなければ、もはや何も前に進まない事態となっていました。ワード、エクセルを、冷や汗をかきながら、何とか格闘しているなか、まだ、自分で作成したことのないパワーポイントの講座が近所で開催されており、意を決して行ってまいりました。
パソコンの操作の講義が中心かと思いきや、いかに、説得力のあるプレゼンをするかという点にも重きがおかれ、先生は、常に口角を上げたにこやかな笑みをたたえながら、プレゼンの際によく通る声を出すために腹式呼吸のやり方について指導して頂きました。また、パワーポイントの優れぶりも半端なく、ただ入力した文章を思いもつかない素晴らしいレイアウトに並び替えてしまう芸当には、画面が切り替わるごとに拍手を送りたくなるほど。
こうやって考えると、パソコンの機種の進化に伴い、私たち人間のスキルもどんどんバージョンアップしなくてはならないようで、大変な時代に生きているなぁと改めて痛感。頻繁にフリーズをおこし、エラー頻発の私の脳みそには、過酷な試練ですが、パソコンの進化に負けないように日々努力していこうと思います。