毎年夏に、板橋区立美術館で開催される「ボローニャ国際絵本原画展」
開催される場所がちょっぴりマイナーで行きづらい場所だけに(美術館の外の旗に「不便でゴメン」とあるくらい)、あまり知られていませんが、毎年夏休みに開催されるこのイベントはとても素敵なのです。
http://www.itabashiartmuseum.jp/art-2013/bologna/index.html
イタリアのボローニャでは毎年秋に国際的なコンペティションである、「ボローニャ児童図書展」が開催されます。このコンクールを得て海外で絵本を発行している日本人の絵本作家の方もたくさんいます。既に絵本作家として馴染みのある方が、改めて賞を取る、ということももちろんよくあります。
板橋区立美術館で夏休みに開催される、ボローニャ国際絵本原画展では実際の入選作品の原画が展示されるのです。
それに加え、絵本作家や海外の出版社の方が来て行うワークショップやトークショーも夏の間は盛り沢山。本格的に絵本作家を目指す方を対象にしたものから、小学生から参加できる3日間かけて仕掛け絵本を作るワークショップ、未就学児も参加できる2時間くらいの短いワークショップまで、それは絵本好きにはたまらない内容だらけなのです。素晴らしいのは講師の方は絵本作家やデザイナーの方。外国人作家の方もいらっしゃることがあります。
今まで子どものワークショップに何回か参加して素晴らしいと思ったのは、どの作家の方のワークショップでも、作品を作って終わり、ではなく、一人ひとり前に出てプレゼンテーションをします。もちろん幼児さんや、小学生なので大した事は言えないんだけど、自らが作った作品を他人と共有するということ。これがいつも行われているのです。
知る人ぞ知る、という感じなのですが、口コミで広まっているみたいでワークショップは申込みの日時の15分後にはいつも満員御礼となる人気ぶり。
今年の夏のワークショップは既に締切となっていますが、夏以外にも行うことがあるので、興味のある方は板橋区立美術館のホームページを常にチェックするといいですよ!
ミュージアムショップもこの時期のみのレアな海外の絵本もたくさんあります。
原画を見るだけでもとても見応えあり。入賞作品の絵本も置いてあり、自由に読めるので是非じっくり時間をかけて行くのがおすすめです。
チケットも毎年違った可愛いお楽しみがあります:)
また、秋には過去のボローニャ入賞作品を翻訳する「いたばし国際絵本翻訳大賞」もあります。これは英語部門とイタリア語部門があり、まだ日本語訳の無いそれぞれの絵本の翻訳をする、というもの。これも結構楽しいです。絵本の翻訳に興味のある方にとっては良い機会となりますよ。グループでの応募も可能です。
http://www.city.itabashi.tokyo.jp/c_oshirase/063/063706.html
「不便でゴメン」の美術館の旗↓