水の生きもの

mizuno2012年にボローニャ国際児童図書展でニューホライズン部門(アジア・アフリカ・ラテンアメリカ・アラブの出版作品が対象)で優秀賞を獲得した、”Waterlife”。最近世界的に注目されているインドのタラブックスが制作しています。この絵本、水に住む色々な生き物が描かれているのですが、素晴らしいのが一枚一枚シルクスクリーンの版画ということ。版画を印刷したものではないのです。版画そのもの。

インドビハール州の伝統的なミティラー画で描かれた一枚一枚は絵本というより、芸術作品。

本は布くず、紙屑、藁などを原料とした手漉き紙にシルクスクリーンで刷られ、一冊一冊が手作業で作られているのです。

2年前のボローニャ国際絵本原画展の際にミュージックストアで見て、「欲しい~~!」と思ったものの、お値段がお値段だけに買うに至らず…だったのですが、翻訳付のものが出版されていたのです。その名も「水の生きもの」

翻訳版といえ、こちらも印刷ではなく、すべてのページがシルクスクリーン。本を開けるとインクの匂いがします。絵本としてのお値段にしては高いのですが、シリアルナンバーも入ったこの絵本、一生ものの宝物の一つとしてとっておきたくなるくらいの品です。(買ったよ。わたしは)

ちなみにタラブックスは、絵本やアート、ビジュアルブックを主に出版し、インド各地域に根差す伝統芸術で 描かれた本を多く扱っています。Tara booksのホームページでは、本の中身を数ページづつ見ることができるのですが、全部欲しくなるクオリティ。

私的には「I Saw a Peacock with a Fiery Tail」…買ってしまうかもしれない…

タラブックス http://www.tarabooks.com/

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