寄贈のなぞ

p8260004グリーンサンタ基金で行っている国産材製品の寄贈事業も10年目になりました。

子どもたちに日常的に国産材の製品を使ってもらい、森や木に関心をもってもらう。
そんなコンセプトで始めたグリーンサンタ基金の社会貢献事業のひとつです。

ところでこの寄贈事業、始めた当初に比べて応募数が少なくなってきています。
当初寄贈事業を始めた際は応募数は本当に多く、応募書類に付随する資料もファイル一冊分など、ボリュームも大きかったのですが、震災をきっかけに資料提出を不要とし、応募票も簡単にした結果、一時的に応募は多くなったものの、現在は当初の数は下回っています。

なぜ応募数が少なくなったのか、学校関係の方などにうかがったところ、
‐新しいものをもらっても、古いものを廃棄するのにお金がかかるのでその予算がとれない
‐応募書類を書いている時間がない
‐ただほど怖いものはない

などが理由となっているようです。
新しいものをもらって古いものを廃棄するより、古いものが使い続けられるならそちらの方が良いと私たちも考えています。

ただ、「応募書類を書いている時間がない」に関しては考えさせられることもあります。
現在の学校の先生方のタスクは年々多くなっており、毎日残業が当たり前という地域もあります。
当然、他に余分な仕事は増やしたくない、と思われるでしょう。

また、「ただほど怖いものはない」これは全くの誤解です!!!

寄贈を受けた場合、LEAFに取り組んでいただくことが条件の一つとなっておりますが、学校としてはただでさえ忙しい行事の中、外部から人を招いて行う余裕はない…ということなのか…何かその後売りつけられると思っているのか…ちょっと悲しい…

LEAFに関しては日時や場所は相談の上行いますので、ご安心を。
応募をお待ちしています!

寄贈応募受付

カテゴリー: スタッフ

渋滞中

GWもそろそろ終わりに近づいてきました。今年はどこかへ行かれたでしょうか?
月曜日と金曜日が平日だったので、公立の学校などは長いお休みにはならなかったものの、交通機関はやはり混雑していました。

我が家もいつも渋滞に巻き込まれる典型的な家ですが、渋滞中周りの車を見ているとほとんどお父さんががんばって一人で運転しています。
渋滞も長くなってくると退屈になってきます。そんなとき、みんなで寝てしまうとお父さん、かわいそうです。ということで車内でなんにもなくても出来る遊び。

以前、しりとりの話を書きましたが、テーマに沿ったしりとりも楽しいです。

その他には定番の古今東西、そしてなぜか我が家で盛り上がる、
「最初が〇で最後が□」
これは、まず、問題を出す人がある単語を考えます。たとえば「こいのぼり」だと、

「最初が【こ】で最後が【り】、5文字です。」という問題の出し方をします。
あとの人はそのヒントを基に考えるという、単純明快なゲーム。でも意外と難しいです。

わからなかったらどんどんヒントを出していきましょう。ヒントは
「食べ物か否か」「生きているものか否か」「乗り物か否か」くらいに絞ると楽しいです。

そしてこれとは別におすすめなのが、「頭の中で考える〇×」
通常マルバツは紙に描いて行いますが、車の中で行うマルバツゲーム。
マルとバツの位置は頭で想像し、考える。

たとえば、行は上から1.2.3、列は左からa,b,cとします。(ここらへんもテキトーに)
あとは普通にマルバツゲーム開始。想像しながらのゲームです。

こんな感じの図を頭の中に思い浮かべます。↓

marubatsu

例えば
Aちゃん「2のb」
Bちゃん「1のa」Aちゃん「1のc」
… と頭の中で想像しながら勝負します。こうやって表示してあるとなんてことないと思いますが、実際に想像だけだと意外に難しいです。

ちなみに渋滞中くらいじゃないと危険です。走っている時はやめましょう。

こんな感じの簡単なゲームはどこかで並んで順番待ちの時なんかも時間つぶしにちょうどいいですよ!

カテゴリー: スタッフ

わ!12月!

あっというまに12月に入って、すでに10日になろうとしています。調子よく更新を続けていたブログも最近は滞りがち…

今回はお知らせです!

グリーンサンタワールドの「森のクイズ」第二弾が出来ました。第一弾より少し難しい問題が10問!ぜひ挑戦してみてください。

それぞれに解説もついているので、この際クリスマス会で披露するのも良いと思いますよ!みんなにクイズを出して森博士になろう!

森のクイズ2はこちらから http://www.greensanta.jp/quiz/quiz02/

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そして、いよいよグリーンサンタの季節がやって参りました。
去年あたりからイベントの日程に変化がみられるようになってきていて、以前は12月初旬の週末が多かったのが、最近ではクリスマス直前が最も熱い!です。

今年のグリーンサンタイベントは12月15日のキッザニア甲子園から始まり、12月20日愛知県デンパーク、23日千葉県アンデルセン公園、25日コピス吉祥寺、キッザニア東京と続きます。

また、今年は横浜元町のイベントにグリーンサンタ基金が協賛しています。横浜元町のイベントはグリーンサンタは登場しませんが、緑色の衣装のチャリティサンタが登場し、その際のチャリティ金をグリーンサンタ基金にご寄附をいただくこととなりました。

お近くにグリーンサンタが遊びに行った際は是非お越しください!デンパークやアンデルセン公園はとても広くて素敵な公園なので一日中楽しめますよ!
(グリーンサンタもイベントの時間以外遊んでいるとか、いないとか…)

 

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おはぎとぼたもち

既に10月になってしまい、少々遅れたお彼岸の話題なのですが、みなさんは、お彼岸の和菓子というと何を想像しますか?

お彼岸の時期になるとお店などでもおはぎが良く売られています。

ところでぼたもち、ご存じですか?

ぼたもちもおはぎも思い起こしてみると同じようなものではなかった?
今まではなんとなく、地域によって呼び方が違うだけなのかと思っていました。

ところがこのふたつには実は明確な違いがあったのです。私自身、その事実を知った時は結構驚きだったのですが、その後この話を他でしてもあまり関心を示されず…

ということでこのブログに掲載することにしました 。

お彼岸は3月と9月、年に2回あります。

3月に作るのがぼたもち、9月に作るのがお萩なのだそうです。まずは「ぼたもち」と変換してみます。

すると…「牡丹餅」 ぼたもちは牡丹餅なのです。

つまり

3月 ぼたんの花の頃 → ぼたんもち → ぼた餅

  • ぼたんの花は大きいので大きめに作るのが特徴、
  • 3月の小豆は収穫してから時間が経っているので、皮が固い、そのため、ぼたもちはこしあんで作ります。

9月 萩の花の頃 → おはぎ

  • 萩の花のように小ぶりに作るのが特徴
  • 9月は小豆の収穫時期に当たるので、小豆の皮が軟らかい。小豆をそのままあんにした、つぶあんで作ります。

と、実はこんな様な理由で呼び方が違っていたのですね。

とはいいつつ、やっぱりおはぎって呼ばれてますね。

おはぎ

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キンモクセイ

秋が始まる頃、あちこちでキンモクセイの香りがします。

実はこの香りの強いキンモクセイ、ある年代から上の方はトイレの消臭剤というイメージがあるようです。

というのも、キンモクセイは香りが強いため、昔はよく、くみ取り式のトイレの近くに植えられていたとのこと。そしてトレイ消臭剤が出来てからもなぜかそのイメージが抜けずに、消臭剤も敢えてキンモクセイの香りにしていたようです。

「あ、そういえば!」と思った人にはたぶん懐かしい、この画像。

pico

そしてこのキンモクセイ、今日本に存在するのは全て雄株らしいのです。キンモクセイは雌雄異株の樹木で、花と香りを鑑賞する目的で中国から渡ってきました。挿し木での繁殖が簡単なキンモクセイは日本に入った後、国内で次々と挿し木で繁殖し、その結果、日本の「キンモクセイ」は雄株ばかりになったのだと考えられます。

kinmoku

確かに花は良く見るけど、実や種を見たことがない…キンモクセイ。

ある意味日本全国のキンモクセイは同一の木のクローンなのかもしれない…

それにしてもキンモクセイ、写真を見るだけで香ってくるようです。

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怪談えほん

以前、このブログでも紹介した、「怪談えほん」。昨日図書館に行ったら新しいのが何冊か出ていました。今調べたら「第2期」らしい。今回の作者は綾辻行人、岩井志麻子、小野不由美、恩田陸、高橋克彦…え、絵本ですか???という顔ぶれです

昨日読んだのは「はこ」と「かがみのなか」

「はこ」はじわじわ来る怖さですが、たぶん子どもは読んでも「???なんで怖いの?」という感じじゃないでしょうか?でもこれは怖い。思い出すとゾワっと来る怖さです。

対して「かがみのなか」は、読んでる最中にこわい。どんどん怖さが増してくる。
最後のページの一言も「こわっ」
こちらは絵が中盤以降かなり怖いので子どもはトラウマ注意です。
「かがみ」というのは子どもの頃、とても怖く感じた時期がありました。
そんな時期にこの絵本を読んでしまうと、たぶん一人で留守番や、一人でお風呂はかなり怖いのではないでしょうか。

以前に紹介した「悪い本」(私の中ではいまだにこれが一番こわい)同様、いきなり子どもに買うことは避けた方がよいです。まずは買う方が読んでみましょう。

子どもにとっては「家にあるだけで怖い本」になってしまう可能性大。

kagaminonaka

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水の生きもの

mizuno2012年にボローニャ国際児童図書展でニューホライズン部門(アジア・アフリカ・ラテンアメリカ・アラブの出版作品が対象)で優秀賞を獲得した、”Waterlife”。最近世界的に注目されているインドのタラブックスが制作しています。この絵本、水に住む色々な生き物が描かれているのですが、素晴らしいのが一枚一枚シルクスクリーンの版画ということ。版画を印刷したものではないのです。版画そのもの。

インドビハール州の伝統的なミティラー画で描かれた一枚一枚は絵本というより、芸術作品。

本は布くず、紙屑、藁などを原料とした手漉き紙にシルクスクリーンで刷られ、一冊一冊が手作業で作られているのです。

2年前のボローニャ国際絵本原画展の際にミュージックストアで見て、「欲しい~~!」と思ったものの、お値段がお値段だけに買うに至らず…だったのですが、翻訳付のものが出版されていたのです。その名も「水の生きもの」

翻訳版といえ、こちらも印刷ではなく、すべてのページがシルクスクリーン。本を開けるとインクの匂いがします。絵本としてのお値段にしては高いのですが、シリアルナンバーも入ったこの絵本、一生ものの宝物の一つとしてとっておきたくなるくらいの品です。(買ったよ。わたしは)

ちなみにタラブックスは、絵本やアート、ビジュアルブックを主に出版し、インド各地域に根差す伝統芸術で 描かれた本を多く扱っています。Tara booksのホームページでは、本の中身を数ページづつ見ることができるのですが、全部欲しくなるクオリティ。

私的には「I Saw a Peacock with a Fiery Tail」…買ってしまうかもしれない…

タラブックス http://www.tarabooks.com/

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ボローニャ国際絵本原画展

毎年夏に、板橋区立美術館で開催される「ボローニャ国際絵本原画展」

itabi開催される場所がちょっぴりマイナーで行きづらい場所だけに(美術館の外の旗に「不便でゴメン」とあるくらい)、あまり知られていませんが、毎年夏休みに開催されるこのイベントはとても素敵なのです。

http://www.itabashiartmuseum.jp/art-2013/bologna/index.html

イタリアのボローニャでは毎年秋に国際的なコンペティションである、「ボローニャ児童図書展」が開催されます。このコンクールを得て海外で絵本を発行している日本人の絵本作家の方もたくさんいます。既に絵本作家として馴染みのある方が、改めて賞を取る、ということももちろんよくあります。

板橋区立美術館で夏休みに開催される、ボローニャ国際絵本原画展では実際の入選作品の原画が展示されるのです。

それに加え、絵本作家や海外の出版社の方が来て行うワークショップやトークショーも夏の間は盛り沢山。本格的に絵本作家を目指す方を対象にしたものから、小学生から参加できる3日間かけて仕掛け絵本を作るワークショップ、未就学児も参加できる2時間くらいの短いワークショップまで、それは絵本好きにはたまらない内容だらけなのです。素晴らしいのは講師の方は絵本作家やデザイナーの方。外国人作家の方もいらっしゃることがあります。

今まで子どものワークショップに何回か参加して素晴らしいと思ったのは、どの作家の方のワークショップでも、作品を作って終わり、ではなく、一人ひとり前に出てプレゼンテーションをします。もちろん幼児さんや、小学生なので大した事は言えないんだけど、自らが作った作品を他人と共有するということ。これがいつも行われているのです。

知る人ぞ知る、という感じなのですが、口コミで広まっているみたいでワークショップは申込みの日時の15分後にはいつも満員御礼となる人気ぶり。
今年の夏のワークショップは既に締切となっていますが、夏以外にも行うことがあるので、興味のある方は板橋区立美術館のホームページを常にチェックするといいですよ!

ミュージアムショップもこの時期のみのレアな海外の絵本もたくさんあります。

原画を見るだけでもとても見応えあり。入賞作品の絵本も置いてあり、自由に読めるので是非じっくり時間をかけて行くのがおすすめです。

チケットも毎年違った可愛いお楽しみがあります:)

また、秋には過去のボローニャ入賞作品を翻訳する「いたばし国際絵本翻訳大賞」もあります。これは英語部門とイタリア語部門があり、まだ日本語訳の無いそれぞれの絵本の翻訳をする、というもの。これも結構楽しいです。絵本の翻訳に興味のある方にとっては良い機会となりますよ。グループでの応募も可能です。

http://www.city.itabashi.tokyo.jp/c_oshirase/063/063706.html

「不便でゴメン」の美術館の旗↓

hata

カテゴリー: 絵本

しりとり

しりとり、最近していますか?
子どもの頃は良くやってたな……という方も多いかと思います。

我が家では子どもと車内で良くしりとりをします。ただし、ちょっと制限、というかテーマのあるしりとり。是非試してみてください。面白いですよ!

初級レベル
・ 三文字しりとり: 必ず3文字の言葉でつなげる
例:りんご→ごりら→らっこ→こあら

中級レベル
・ 四文字以上しりとり: 必ず4文字以上の言葉でつなげる
例:しりとり→リコリス→スズメバチ→チョコレート
3文字から4文字になると途端に難しくなります。単語というのは三文字の物が実は多いのですね。

上級レベル
・テーマしりとり: テーマを決めて、それについてのしりとり。途中で「え~、それってなんで?」ということになるので、その場合はきちんと相手を納得させる説明をする。
テーマによっても初級から上級まで様々です。たとえば具体的に答えが分かっているものは続けやすい。例: 「食べられるものしりとり」や、「生きているものしりとり」
対して難しいのは抽象的なお題。例: 夏を感じさせるものしりとり: かきごおり→りんどう(なぜ、りんどうが夏かを説明)→うみ→みょうが→がいちゅう(なぜ、がいちゅうが夏なのかを説明)→うきわ当然知識の少ない子どもには不利です。それでも一生懸命相手を納得させようとする説明を考えるのは実はとてもいい事だと思うのです。

抽象的なテーマのしりとりは、難しいのですが、相手をうまく納得させれば、なんだってOKなのです。夏を感じさせるものに、「えんぴつ」もあり。例えば、「短くなった鉛筆を見ると、“一学期ももうすぐ終わるんだな、夏休みかぁ”と感じるから」など、とにかく相手を「あ~なるほど」と、納得させればOK。小さいころからこれをしていると将来役に立つ?

しりとり。ひさしぶりにやってみてください。
是非「夏を感じさせるもの」をお題にして。

それと、これは安定している場所じゃないとできないのですが、スケッチブックやノートと筆記用具があれば出来る「絵しりとり」
その名の通り、「絵」を描いて、しりとりをつなげて行く。これは出来た物を見返すと結構笑えます。

単なるしりとり、ですが、老化防止にも良いと思いますよ。…たぶん。

こんなかわいいしりとりカードもあるみたいですよ。五味太郎さんの「しりとりぐるぐるカード」

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みたままつり

7月。梅雨が明けるころに毎年靖国神社で「みたままつり」が行われます。

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みたままつりは、日本古来の盆行事に因み昭和22年に始まり、毎年30万人の参拝者で賑わっているということです。
期間中、境内には3万を超える提灯が飾られ、色々な催し物が行われています。

そして最近…(ここ5年くらい?)この「みたままつり」に高校生や大学生たちがこぞって集まるようになっているのです。ここ数年、みたままつりの期間はツイッターなどにも「みたま行く?」「みたまにいます」などの書き込みが増え、「みたま」がホットな場所として位置づけされるようになったのです。

これは、最近のソーシャルメディアの発達により、場所や時間を決めずにとりあえず行っても、友だちたちと出会いやすくなった(一人で出かけて行っても連絡を取りやすいなど)という背景もあるようです。

しかし、そんなみたままつり、名物の一つである露店が、今年は中止となりました。
靖国神社のサイトには

近年、予想を超える人出により、様々な問題が発生しており、その解決に向けて、当分の間、みたままつり期間中の外苑参道の露店の出店を見合わせることとし、併せて境内での酒宴も禁止致します。

と記載されています。

確かにここ数年は近所の小学校でも保護者による見回りなども行われているようでした。
飲酒による騒ぎ、治安の悪化、器物破損など、毎年問題は大きくなっていったようです。
また、場所が神社というにも関わらず参拝はせずに「みたまへ来た」ことに満足して帰ってしまう方もたくさんいるとか…

今まであれほど露店が出て、食べたり飲んだりしながら、だったのが、今年はゼロになる訳で、これには当事者ではなくとも驚きでした。

そしてもっと驚いた、その「今年は露店がない」ことを知らせる告知方法。
さすがみたままつり。

みたま

提灯でお知らせです!

露天がない今年こそ、しっとりとすてきな夏の夜を楽しみに行ってみませんか?

カテゴリー: スタッフ