アンリ君パリへ行く

またまた絵本の紹介です。大好きなグラフィックデザイナー、ソール・バスがなんと、絵本を描いていた!もう、ソール・バス好きな人ならたまらんです。絵本のページすべてがとても素敵。それぞれのページをポスターにして貼っておきたい。ポール・ランドの絵本を見つけた時も大人買いしまくってしまったけど、ソール・バスは残念ながらこれ一冊。

ちなみに、ソールバスはニューヨーク出身のグラフィックデザイナー、映画のタイトルデザインというものを確立した人です。それまでは映画のタイトルにデザイン制が求められることはなかったのが、ソール・バスによって「タイトルデザイン」というものが確立したのです。また、文字を動画にして、映画に落とし込むということを始めた人でもあります。

その他にもCIなども多く手掛けていて、日本の企業のロゴなどもいくつか作っています。

ということで、文字をデザイン的に使う、ソウル・バス。この絵本もフォントがデザインの一部になっています。

絵本の内容は…フランスのとある小さな素敵な街に住むアンリ君はパリにあこがれていました。ある日、パリへ行こうとしますが、途中お昼ご飯を食べて一休みしていると…

単純な内容なのですが、ちょっとドキドキしちゃうみたいで、子どもに読んであげた時は、とあるページで「ちがうよ!」と呼びかけ、絵本に入り込んでいました。

翻訳絵本で、段組みや元々のフォントがデザインの一部になっていると、日本語になった時にその良さが生かされないということもよくあることなのですが、この本は日本語のフォントもうまく使って、原書のテイストそのままです。

ソール・バス好きな人にはもちろん、そうでない方にもとてもおすすめの絵本。
できれば英語と日本語両方欲しい…また大人買いが…

bass

カテゴリー: 絵本

伊達家とロイズ

先日、森林環境教育LEAFの活動で、宮城県栗原市の花山青少年自然の家へ行って参りました。花山は、古川駅やくりこま高原駅から車で約1時間、とてもきれいな森や山に囲まれた場所で、宮城県の5年生はここで宿泊学習をすることが多いようです。

古川駅から花山へ向かう途中、「あ・ら・伊達な道の駅」というなんとなく、口にするのが、恥ずかしいような名前の道の駅があります。この道の駅は全国でも有数の成功例としてメディアで紹介されることがあるくらい充実した道の駅なのですが、中にロイズ (ROYCE)があるのです。ROYCEコーナーはかなりの広さで商品も充実しています。

ロイズと言ったら北海道。どうしてこんな宮城県に??と思ったら中に説明がありました。

宮城県といったら伊達政宗が有名ですが、その伊達政宗が岩出山(あ・ら・伊達道の駅がある場所が岩出山です)に住んでいた時期もあり、岩出山と伊達家は密接な関係になったそうです。
その伊達家の伊達邦直公が明治維新の頃、北海道へ渡り当別を開拓し、ロイズはまさにその当別町の工場でお菓子を作っている。そんな関係で、大崎市岩出山と北海道当別町は姉妹都市なのだそうです。

ちなみにこの道の駅ではロイズのソフトクリームを食べることが出来ます。北海道産の牛乳に、ロイズのチョコレートを使った濃厚なソフトクリーム。また、ソフトクリームに北海道産のあずきを添えた、あずきソフトなんていうものもあります。かなり美味しいです。

下はロイズのソフトクリームのあるスタンド、あずきソフト。あずきが美味しい!

ROYCEazuki

ちなみに、このすぐ先に、以前ブログで書いたなぞの「テンション」があります。

カテゴリー: スタッフ

たいへん たいへん

taihen今回も絵本の話です。
私が子どもの頃に持っていて、腑に落ちなかったというか、子どもながらに「こんな絵本あるかぁ?」って思っていた絵本。ふと思い出して検索してみましたら、やはり現在は販売していないそうです。

どんな内容かというと…

ある日、メンドリが畑でとうもろこしを食べていると、ぽとんと何かが頭の上に落ちてきました。空が落ちてきたと思ったメンドリは、王様に知らせようと、走 りだしました。途中で出会ったオンドリ、ガチョウ、シチメンチョウに次々に出会い、一緒になって走っていきます。(絵本特有の繰り返し言葉で、「走りだしました。走りました。走りましたとも。」が繰り返されます)
次にキツネが現れて、近道を教えてあげるといいますが……

この後ネタバレ→→

一羽づつ、キツネが入った穴に入っていくのですが、そこで、「すぽん!」と頭を取られるんです。そのあとも順番に入ってくる鳥たち、「すぽん」「すぽん」と並べられます。最後のメンドリの時は「すいん!」切り損ねた音です…

絵本では「すぽん」された鳥たちが並べられていて…

子どもながらに、「こんな絵本ってありなの?」と思っていました。イギリスの昔話らしいのですが。
1964年初版ですが、絵は長新太さん、訳が渡辺茂男さんという素晴らしいコンビ。

現在は販売されていない本のようなので、見る機会もあまりないかと思うのですが、今となってはもう一回読んでみたい。あの話にはなんか意図するものがあるのか…

 

カテゴリー: 絵本

武蔵丘陵森林公園

park

お休みの日に、子ども連れでどんな公園に行っていますか?
近所の児童公園?市立や区立の公園?

国営公園はいかがでしょうか?
埼玉県にある、武蔵丘陵森林公園は恐ろしく広く、歩いて一日で回るのはかなり厳しいくらいの公園です。

子どもがいなかったころは、犬を連れてトレイルを歩いたり、子どもがもっと小さいころは水遊び場や芝生広場ではしゃいだり。

そして今は自転車を持ち込んで、公園内巡りとアスレチック。
なんと、サイクリングコースは一周17km 半端な気持ちで一周しようなどと思うと結構つらいです。
それなりにアップダウンもあるし…

でもなんといっても、自転車専用道路。車はもちろん、歩行者もいないので、気持ちよく森の中を走れます。見どころごとに駐輪場もあるので、そこに自転車を止めて庭園に行ったり、アスレチックに行ったり、展望台に行ったり。

国営といえども普通の週末でも全然すいていて、のんびりできます。
大きな池にはカワウもたくさん。野鳥のさえずりもすごいです。

自転車は公園内でも借りれますし、東武東上線森林公園駅でも借りれます。
駅で借りると、公園までサイクリングロードがあるので、そこを走っていけばバスにのる必要もなし。

公園で貸し出している自転車はどれも新しくて乗りやすいです。普通の週末なら簡単に借りることができますが、年に何回か、埼玉県民無料の日があり、そんな日は自転車もすっからかん。

これからの暑い季節、森の中だと気温も少し下がります。
そして何より、森の中の涼しい空気と、鳥のさえずり。ほんと気持ちいいです。

セグウェイにも乗れるらしい…

 

 

 

カテゴリー: スタッフ,

青い鳥文庫

前々回の「リリアーネシリーズ」を書いて、もっと書きたくなったこと。

「青い鳥文庫」です。

だれでも小学生の頃に読んだことはある、あの文庫本。感想文の宿題として、いやいやながら読んだ、あの文庫本。

日本や海外の名作や伝記などの文庫です。小学生になって、絵本からハードカバーの本を読むようになって、そのあとこの文庫本を読むようになると「ふっ、私も大人になったな」と小学生の私は思ったものです。

写真を見ると、懐かしくなるかもしれません。佐藤さとるの「コロボックルシリーズ」や、宮沢賢治なんかも青い鳥文庫で読んだような記憶があります。あとは「岩窟王」(しぶい)なんかも読んだ覚えがあります。創刊は1980年ということで、今まで小学生、中学生に読まれてきている本ですが、最近、表紙が…

今風

たとえば、若草物語。以前の表紙はこんなでした。なつかしいです。

wakakusa

 

それが今…

wakakusa2

中の文章はもちろん同じなんです。挿絵が違う。

そして、青い鳥文庫といえば、伝記。伝記の人物も。なんだか…

1 2 3 4

徳川家康なんて、これで初めて読んで実物を教科書で見たりしたら、ショックなんじゃないか??

それにしてもどうしてこんなになっちゃったの??
今後もまた、変わっていくのでしょうか?

絵のイメージって大切なんです。う~~んと、考えさせられる青い鳥文庫。
変わらない方が良かったと思うのは年をとったせいなのかなあ…

もとに戻してくれえ~~~
カテゴリー:

運動会 今と昔で思うこと

先日、子どもの学校の運動会がありました。
最近の運動会では、場所取り禁止で立見席が一般的になっています。
場所取りが無いのと、自由に好きな場所で(見学エリア内)見ることが出来るのはなかなかナイス。

ところで、運動会の種目は、今と昔ではずいぶん変わってきました。
私が小学生だったころ、騎馬戦といえば相手の騎馬を倒したら勝ちというかなり荒っぽい内容でした。よく上で「行け~~~」と楽しんだ覚えがあります。
今は相手の帽子を取るという、あっさり終わってしまう騎馬戦です。
これも良く、一番上の子を身長が低くて、体重が小さい子にしがちですが、上にする子は気が強くて手が長い子が圧倒的に有利。軽い重いといっても所詮小学生。そして動くのはわずか数分。それならリーチの長い方が圧倒的に有利。そんな騎馬を作っていたグループは3つとか4つとか、帽子を取っていましたね。

で、騎馬戦の話に戻りますが、騎馬を倒す騎馬戦や、棒倒しは今では禁止になっているようです。理由は危ないから。

でも危ないというなら、組体操のピラミッドやタワーの方がずいぶん危ないと思うのですが。
「クラスや学年の一致団結、感動」などを目的として行っているようですが、かなりの人数が怪我しています。騎馬からの落馬と違い、圧迫されますからね。圧迫されて処置が悪くて血液の流れが止まってしまって障がいが残る、ということも実際に起こっています。

統計を取っている31年間の間に組体操によるけがで障害が残った事例は88件。
障害が残らないケガを含めると、年間6000件以上。こうまでして行う必要があるのか組体操?

最近は順位をつけるのは良くないということで、徒競走も行わない学校もあるとか。
でもスポーツですよ。良くないなら、ワールドカップとか、オリンピックとかどうなっちゃうの?

ちょっとおかしな方向に進んできているような運動会。
これからどんな風に進化するのでしょうか。

これは相手が倒れるまでの騎馬戦↓

こんな水泳キャップをかぶるというのもあるらしい… ↓

 

カテゴリー: スタッフ

よりぬきサザエさん

我が家の小さなブーム「よりぬきサザエさん」
最初はアマゾンの中古で買っていましたが、今は図書館で借りて読んでいます。
最近の図書館は区内の図書館すべてを検索でき、それを近くの図書館で受け取りが出来るのでとっても便利。使わないと損ですよ。図書館。

そして、「よりぬきサザさん」
サザエさんは今でもテレビで放映しているので、違和感はないと思うのですが、最初の頃の話がまとめられた「よりぬきサザエさん1」なんかを読むとびっくりです。

たとえば
カツオ 「ねえさん、プラスチックってどんなの?」 という発言。
この時代、生活にはプラスチックは無かったのです。

そして「人造米」
「なんじゃ人造米??」と思って調べると、「人造米、サザエさん」という候補が出るくらい。みなさんも調べているんですね。
なんでも、コメが不足していた時代、ジャガイモやトウモロコシなんかのでんぷんを加熱し糊状にしてから米の形状にして、売り出したらしいのですが、あまりのまずさにわずか2年で製造が終了したという、ブツ。「うどんを細かく刻んだようだ」との評判だったらしいですが、それなら米状にしなくても、うどんでいいじゃん、と思うのです。

そんな感じで、大人が読んでも不思議がたくさんなので、子どもが読むと「さっぱりわからない」らしいのですが、私たちの年代はよむと新鮮な驚きがあって、面白いです。

波平さんが庭にたらいを出して、水浴びをしている様子なんてよく出てくるので、お風呂もなかったのです。

サザエさん家族は年を取らずに生活様式が随分変わってきていることにも気づかされました。
おすすめですよ!サザエさん。是非図書館で。

sazae

 

カテゴリー: キャラクター,

本のはなし

あまり更新しないのに、毎回本や絵本の話です。
子どもも大きくなってくると、活字の本を良く読むようになってきます。その変わり目、親としては「お。こんな字ばっかりの本を読むようになったんだ」と嬉しくもなったりしますが、そのうち、読みやすい本ばかり読んでいることに残念な気持ちになったりする。

最近の児童書は表紙や挿絵が、最近風というか、漫画ちっくというか、なんというのでしょうか、私たちの時代とは明らかに違うテイストの絵になっていて違和感があるのです。だけど子どもたちには受入てもらいやすいんでしょうね…

そんな表紙のとあるシリーズものにはまっている娘。どうしても表紙の印象から、ライトノベルのようなものを想像してしまっていたのだけど、読んでみたら(というか寝る前に読まされた)ちょっとびっくり。

作者はドイツ人のタニヤ・シュテーブナー (そうです。リリアーネシリーズです)
ドイツの小説だけあって、名前や地名がドイツっぽい。
今回読んだ内容をざっくり書くと、夏に北海の近くに休暇にやってきたリリアーネはイルカに遭遇する。イルカは本来北海にはいないのだけど、海辺のモータースポーツの音によって、方向感覚が狂ってしまい、その中の兄弟イルカが危機的状況を迎える。というような内容。

そして、このあとびっくりしました。内容がドイツ的。
この後、リリアーネたちは方向感覚の狂ってしまったイルカたちを救うためにどうしたか。

なんとデモを起こすんですね。それもかなり現実的な方法で、地域のラジオ局に電話をかけまくり、デモの日時を伝え、共感したラジオ局が放送し、それが広がっていくという、なんとも民主主義的な方法。
そして最後は市長も巻き込み、その地域でのモータースポーツは禁止となるのです。一人の声も周りを巻き込むことによって、大きくなるという、ザ・民主主義! なかなか侮れません。リリアーネ

ちなみに原作の本のイラストはとっても外国らしくて良い感じ。このまま翻訳でいいのに…

51FW0mfg5ML._SY344_BO1,204,203,200_ u1_978-3-596-85329-8
日本語版                 原書

カテゴリー: スタッフ

クリスマスプレゼントに

前回のブログを書いたのが、夏でした。
既にクリスマスは終わってしまいました。来年こそは…と思っています。今は。

さて、クリスマスが終わりましたが、子どもへのクリスマスプレゼント、何にしようか悩まれた方も多いかと思います。
子どもが小さかった時は、子どもの情報量が少ないので、それほどプレゼント選びは大変ではありませんでした。絵本も素敵な物がたくさんありました。木のおもちゃや、編み機などもとても喜んでくれました。

そして、小学生。意外と大変だと思いました。なんといっても子どもの情報量が違います。そこで、何をあげるかというのはかなり悩む。子どもの好みを考えつつ、かといってデジタルなゲームなんかはあげたくない(幸い、欲しがっていない)

一応、サンタさんへ毎年手紙を書くのですが、それをヒントに悩んでしました。
ちなみに小学校にあがる前のクリスマスには「こくごのきょうかしょ」と書いていて、笑ったものの、困りました。

去年は「おにんぎょう」と書いてあったので、自分で作るタイプの人形。それのおまけで清川あさみさんの「もうひとつのばしょ」という絵本にしたら、これがツボにはまったようでした。
既に絶滅してしまった動物や、絶滅危惧種がとてもきれいな刺繍で描かれている絵本というか、図鑑のような感じなのですが、そういった動物に興味をもったみたい。

9784898153109l

ということで、ことしは絵本のしかけ絵本の魔術師といわれるロバートサブダの「太古の世界 恐竜時代」 しかけ絵本なので、お値段は絵本としてはかなり…ですが、絵本ではなく、事典です。そして迫力がすごい。絵本から恐竜が飛び出します。それも何体も何体も。

20070928-10a

これはかなりのお勧め。そして、シリーズでメガビースト(絶滅した動物)や、海の動物、別のシリーズで妖精なんかの架空の生き物や、過去の神々など、色々あるみたい。

女の子でもすごく喜ぶ、この「恐竜時代」大人が読んでも楽しいです。ずっととっておきたくなる本…そんなのをプレゼントにするのは楽しいですね。

 

カテゴリー: 絵本

読み聞かせの絵本

小学校では保護者が学校へ行って、子どもたちへ本を読むという「読み聞かせ」なるものがあります。

学校によって様々なので、PTAの方が行っていたり、希望者が読んだり、NPOの方を招いたりとさまざまなのですが、私も子どもが2年生までは一学期に一回、学校に伺っていました。

読み聞かせの本というと、なんとなく名作とか、話題の本を考えてしまうのですが、1年生の最初の頃ならまだしも、後半になってくると、長い話はだめ。単調な話はだめ。かといっておもしろすぎるとこどもが騒ぎ始めてだめ。と以外と本選びは難しいです。(学校にもよりますが;)

そして、このブログが滞ってしまった今、読み聞かせた本の中で子どもたちの受けがよかったものを書いてみます。ご参考になれば幸いです。

・海辺のハリー
どろんこハリーのシリーズ。ちょっとドキドキする場面が出てくるので子どもたちは真剣に聞き入ってくれました。1学期の夏休み前なんかにおすすめ。

・どうするどうする穴の中
3匹のネズミと2匹の猫のセリフで進んでいく話なので、役を演じ切るととても受けが良かったです。
雨が降ってきて、というお話なので、これも一学期の梅雨時期なんかにおすすめ

・おばけやしきへようこそ
森で迷子になってしまった女の子が森の中のこわーいおばけやしきへたどり着きます。おばけたちはここぞとばかりに女の子を怖がらせようとしますが、女の子はマイペースに、一夜を過ごします。おばけのこわ~いセリフと女の子のマイペースなやりとりにメリハリをつけると受けます。

・ねえ、どれがいい?
物語というよりは究極な選択を子どもたちに選んでもらう絵本。たとえば、「迷子になるとしたら?-砂漠、海の上、人ごみの中」など。なんでそれを選んだのかを聞いたりすると、ちょっとしたワークショップみたいになって楽しいです。

19791751

ちなみにですね。某女性誌なんかでは「学校に読み聞かせに行く際のファッション」なんて特集も組まれていたことがあった…

 

 

カテゴリー: スタッフ, 絵本